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はいどーもー、おさみんと申しますー
前回はネタだらけな独特の魅力をもったウマ娘、ゴールドシップと合わせて、競走馬の血統について紹介しました。
今回の後編では、ゴールドシップが競走馬としてどのような活躍(迷走?)をしてきたのかを紹介したいと思います。
ゴールドシップの常識破りな物語
ゴールドシップのデビュー戦は2011年7月9日の新馬戦
2011年!?
そう、すごい最近なんですよね
実はゴールドシップは現在ウマ娘に登場している競走馬の中で年代が一番若い競走馬なんです
なのでまだまだご健在。一度会いに行ってみたいですねぇ
さて、その新馬戦では2番人気におされ出走
後方から一気にラストスパートでゴール直前にトップに躍り出る力走
結果は2歳馬のコースレコードを樹立しての勝利
いきなり魅せてくれますね
次に臨んだOPコスモス賞でも勝利し2連勝としますが、その後の初重賞となるGⅢ2レースをどちらも2着と惜しい結果となります。
そして迎えた翌年のクラシックシーズン
初戦の共同通信杯で初の重賞勝利をつかみ、そのまま皐月賞へチャレンジする方針を取ります
この年の同年代には有力なライバルが数多くおり、先の共同通信杯で2着だったディープブリランテ、皐月賞トライアルレースを勝利したグランデッツァ、ワールドエースがそろって皐月賞へ出走登録
ゴールドシップはこの3頭に続く4番人気で直接対決となります
この時の開催地である中山競馬場は雨の影響で非常に荒れた状態
通常のセオリーであれば、特に荒れがひどくなるコース内側は走りにくいため外回りの進路をとるのが一般的だそうです。
当然このときのレースでも同様の考えで、ほとんどの騎手が最終コーナーを大回りしていくところ....
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まさかのインコースをぶち抜く激走!!
しかもこの時ゴールドシップは最終コーナー直前まで最後尾
ゴールドシップの力強さを武器にした意表を突く走りで、最後のストレートでは3着の位置
そして驚異の末脚で一気にスパートをかけ、最後は2馬身半差でGⅠ初勝利をあげます。
まさかの全員抜きという奇跡の走りは、後にゴルシワープと呼ばれています。
なお、このシーンはアニメウマ娘のオープニングでも登場しています。
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次走はもちろん2冠を狙う日本ダービー
しかしここは気分屋ゴールドシップ、やる気が出なかったかスタートに遅れ結果5着
そしてクラシック最終戦菊花賞
ここでもゴールドシップは競馬の常識を覆す走りを見せるんです
菊花賞は以下のようなコース
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京都競馬場を1周半回るコースで、右上のカーブで上りと下りがあるのが特徴です。
そしてこのコースの戦術にはタブーといわれるものがあります。
それは、2回目の山なりのコーナーでスパートをかけることです
理由は上り下りで疲れてしまい、ラストスパートまで持たないから
しかし過去にこのタブーを破った競走馬がいました
三冠馬ミスターシービーです
そしてこのCMが放映された2012年菊花賞
その舞台でゴールドシップが同じようにタブーを犯しました
そして最後まで衰えない驚異の末脚で見事勝利し、2冠を達成したのです
まさに規格外
勢いそのままに有馬記念も制しGⅠ3勝、この年の最優秀3歳牡馬に選出されました
試練の2年間
順風満帆な年を終え2013年、いよいよ古馬として力を見せる時がきました
まずは祖父メジロマックイーンの代名詞でもある天皇賞、そして宝塚記念を狙う路線
ステップレースである阪神大賞典を悠々と勝利し、その血筋を見せつけました
これで今年も大活躍
かと思われたのですが、本番である天皇賞(春)ではまさかの5着
前走の力強さを見れば、長距離を走りきる力は十分にあったはず
去年のダービーと同じくやる気が乗らなかったのか...
と思いきや、次走宝塚記念では今までにはないまさかの先行策
果たして最後までもつのか?
という疑いを払拭する粘り強い走りでまさかの勝利
やっぱり強いじゃないかゴールドシップ!!
...と思いきやここからスランプにはまり日本ダービーでは15着、有馬記念では3着
そして2014年もまずは狙う天皇賞
去年と同様阪神大賞典を勝利して準備は万端!
ん?まてよ、この流れはデジャヴ...
はい、ということで天皇賞(春)は7着の惨敗
不沈艦と言われた時期もありましたが、ここまでの戦績から
「走らせてみないとわからない馬」
というレッテルを貼られてしまいます
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堂々の復活、そして海を越える
勝ったり負けたりとなかなか安定しないゴールドシップ
しかしその性格も相まって気分屋ゴールドシップとしてファンからの人気は落ちることなく
二連覇を狙う宝塚記念ではファン投票1位を獲得しての出走となりました
さぁ今日のゴールドシップのご機嫌はどうか
ファンが見守る中走り出したゴールドシップ
スタート直後は後方につけるものの最初の直線でスピードに乗り、昨年同様の先行策
しかし昨年と違うのはゴールドシップ自ら前にせり出したということ(昨年は騎手がムチをいれて前に出ていた)
そのまま好位置をキープしたまま最終ストレート
最後はこれぞゴールドシップの強さだといわんばかりの豪脚で3馬身差をつけての勝利
史上初の宝塚記念連覇を達成します
そしてこの結果を受けて、次なる舞台を凱旋門賞とすることを表明
同時に出走するジャスタウェイ、ハープスターとともに初勝利を期待されるましたが残念ながら14着の惨敗となりました
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帰国後は3度目となる有馬記念に出走しますが昨年同様3着と今年も勝ち負け入れ混じった結果を残します
そして伝説へ...
いよいよ4年目となる2015年
まずはおなじみ阪神大賞典をすんなり勝利(3連覇ってすごいですよね)
となるともちろんいろんな意味で期待がかかる天皇賞(春)w
早速やってくれましたゴールドシップ
スタートゲートに入るのを全力で拒みますw
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これは今年もダメかな
誰しもそんな予想が頭をよぎりましたが、今回のゴルシは違いました
菊花賞と同じように京都競馬場の山なりのコーナーから仕掛け、最後尾からぐんぐんと順位を上げます
そしてゴール直前でなんとか差し切りクビ差で三度目の正直で天皇賞を制します
次に狙うは宝塚記念3連覇
天皇賞でのスタートに入るのが遅れてしまったので、今回は最初から目隠しをつけてのゲートイン
目隠しの効果もあってかすんなり収まります
と、おとなしくしてるかと思ったか?
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残念ゴルシちゃんでしたー
スタート直後のこの大立ち回りwのせいで大きく出遅れてしまいます
結果15着の大惨敗
その後のジャパンカップ、有馬記念に挑戦しますが、それぞれ10着、8着と惨敗
有馬記念を最後に引退となります
いろいろありましたが、生涯成績28戦13勝
GⅠレースでは6冠と、素晴らしい成績を残しました
しかし、その成績以上に強烈に記憶に残るゴールドシップというキャラクター
そしてその自由奔放な競走馬としての姿が、多くのファンから愛されて続けている
この競走馬の本当にすごいところはそこなのかもしれませんね
ということで今回はゴールドシップの物語を紹介したのですが
ほんと書くことが多すぎて多すぎて(笑)
おそらくこのシリーズで一番長い記事になってると思います。
とはいえこれでチームスピカメンバの紹介はひと段落ですね
次回からはアニメでスペシャルウィークと同じクラスの面々を中心に紹介していければなと思います。
でわでわ次回もおったのしみに~
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