[注意]この記事はアニメのネタバレを含みます。
はぁ~神アニメすぎる...
(アニメ7話を見て -おさみん-)
ということで毎週ウマ娘に元気をもらっているおさみんです
いよいよ折り返しの7話ですが、その中で活躍しているウマ娘として紹介されていた彼女を今回は紹介していきますよ!
第11回はマチカネタンホイザ
お待たせしました!ウマ知ろチームカノープス特集
(そうだったの?)
4人目はキュートな鼻血ウマ娘マチカネタンホイザ!愛称おマチちゃん
登場からいきなり鈴にぶつかり、ターボの靴にぶつかりと、何かと顔にダメージをくらっているおマチちゃん
何かと残念な雰囲気漂う彼女ですが...
か、可愛すぎかよぉ~
4話で登場したおマチちゃんの勝負服姿、ゆるふわな雰囲気で手を振られたらそりゃみなさん頬染めちゃいますよね
公式紹介によると、"普通の子"を直そうと人一倍努力しているとのことですが、いやもう十分個性的なアイドルウマ娘ですよ
ちなみにモチーフとなった競走馬の名前の由来ですが、冠名「マチカネ」+有名なワーグナーの歌劇「タンホイザー」を合わせた名前のようです
ん?最後の「ー」は?
ああ、なるほど競走馬名の文字数上限9文字のせいで切れてるんですね
そこもなんか残念な感じ(笑)
実際の競走馬と比べてみるとこんな感じです
モチーフとなった勝負服は赤と青のストライプに、パンツが白ということで、この三色がベースになっていますね
ただ、赤と青はそれぞれモチーフよりも落ち着いた色合いになっているようです
フリルやゆったりした腕の部分、おしゃれな模様と可愛らしい勝負服になっていますね
ちなみにウマ娘の前髪にある白いメッシュは、モチーフの競走馬の流星(鼻の上の白い模様)をイメージしています
マチカネタンホイザの場合、かなりくねっとしたくせ毛で表現されています
これは競走馬の流星がまっすぐに鼻に伸びず、向かって左に曲がって鼻にかかっていることを意識したものと思われます
ちなみにこの曲がった流星にちなんで担当厩務員さんにつけられたあだ名が
ハナモゲラ
いや、まあ特徴的ですけどもすごいあだ名
もしかしたらアニメでもこのあだ名にちなんだネタが出てくるかもですね
距離適性とレースコース
さて、マチカネタンホイザはアニメSeason2でも同期であるミホノブルボンやライスシャワーとクラシック戦線で活躍しています
クラシック3レースは皐月賞(2,000m)、日本ダービー(2,400m)、菊花賞(3,000m)といったようにだんだんと距離が長くなっているという特徴があります
今回はアニメの前半の一つのテーマともなっているこの距離適性について触れたいと思います
まず中央競馬のレースコースは、大まかに4つに区分されています
ポイント
・短距離(1,200m以下)
主なGⅠレース:高松宮記念(1,200m)、スプリンターズステークス(1,200m)
・マイル(1,400m~1,800m)
主なGⅠレース:NHKマイルカップ(1,600m)、マイルチャンピオンシップ(1,600m)
・中距離(2,000m~2,500m)
主なGⅠレース:日本ダービー(2,400m)、天皇賞(秋)(2,000m)
・長距離(3,000m以上)
主なGⅠレース:天皇賞(春)(3,200m)、菊花賞(3,000m)
なお、競馬用語としてそれぞれの距離が得意な競走馬を以下のように呼びます
短距離:スプリンター、マイル:マイラー、中距離:中距離馬、長距離:ステイヤー
メジロマックイーンが史上最強のステイヤーと呼ばれていましたが、それだけ長距離に強い競走馬だっということですね
こうした得意距離(=距離適性)というのは、競走馬の体格や走り方が遺伝的な影響を受けるため、血統ごとにある程度得意距離が決まっているというのが一般的な考え方のようです
ほとんどの競走馬は、トレーニング内容にもよりますが上記の4区分のうち一つか二つの範囲をカバーするのが精いっぱいみたいですね
また、競馬では距離について「マイル」や「ハロン」といった用語が使われます
これらは競馬のルーツでもあるイギリスで使用されていた単位で、1マイルは約1,600m、1ハロンは約200mです
上がり3F(3ハロン)という用語がよく出てきますが、これはゴール前残り600mのタイムを指し、終盤でしっかりとスパートをかけられているかを見る情報のひとつになるようです
鼻血と蕁麻疹!?
話をマチタンに戻しまして
アニメではしょっちゅう顔にものが当たって鼻血を出してるイメージが定着していますが
これは史実が元ネタになっているんですね
94年の日本ダービーに出走予定だったマチカネタンホイザ
出走する日本の競走馬では一番期待されていたのですが、出走直前に鼻出血のため出走除外となってしまいました
人間なら鼻血はさほど重症ではないことが多いですが、競走馬の場合ほぼ鼻呼吸しかできないため、ひどい鼻血の場合呼吸ができなくなってしまうという重大な症状だそうです
また、同年の有馬記念でも蕁麻疹が出たため出走取消となるなど、GⅠレースで活躍する機会がなかなか得られなかったことがあったようです
なお、この蕁麻疹の原因は餌の飼葉に混じっていた蜘蛛を食べてしまったことが原因と言われているようです
そういえば...
2話のスペシャルドリンクの材料と一緒に蜘蛛がいましたね
これはアニメでもおマチちゃん蕁麻疹出しちゃうんじゃないのか(心配)
強力なライバルにも負けずにがんばります!
ではマチカネタンホイザの史実での活躍を紹介しましょう
91年にデビューしたマチカネタンホイザは新馬戦から3戦2勝となかなかの成績で翌年のクラシックに向けた前哨戦となるGⅠ朝日杯3歳ステークスに出走します
が、ここで登場したのが
そう、坂路の申し子ミホノブルボンです
デビュー前から坂路トレーニングで古馬と変わらないタイムで走るなど、早い成長を見せていたブルボンの前に力の差を見せつけられてしまいます
そして翌年のリベンジの機会となった皐月賞トライアルであるGⅡスプリングステークス
ここではミホノブルボンの他、同じく同期である
黒の刺客ライスシャワーとも対戦することになります
結果、ミホノブルボン1着、ライスシャワー4着に次ぐ5着に
ミホノブルボンには大差をつけられてしまったものの、皐月賞の出走権を得ることができました
そして始まったクラシック初戦の皐月賞は7着、次ぐ日本ダービーでは4着と、前哨戦に引き続き圧倒的な力を見せたミホノブルボンの無敗の二冠達成の陰に隠れてしまう結果となります
昨年のトウカイテイオーの二冠に続いての快挙であり、この時の競馬界はミホノブルボンの三冠に期待する声が多かったようです
ファンの目もミホノブルボンに集まる中で迎えた菊花賞
マチカネタンホイザはブルボン、ライスに続く3番人気でいよいよ出走です
ライスシャワーがミホノブルボンを破ったという印象が強いレースですが、よくよく見るとミホノブルボン、ライスシャワーと僅差の接戦を演じた3着馬
そう、マチカネタンホイザです
前哨戦から日本ダービーまで、着々とミホノブルボンとの差を縮めていたのはライスシャワーだけではなかったのです
そのライスシャワーとは翌年のGⅡ目黒記念で対戦することになり、ここでは最後の直線を逃げ切り勝利を飾ります
その後マチカネタンホイザは、これまでの活躍から実力は認められつつもなかなか結果を出せないGⅠでの勝利に向けて挑戦を続けます
93年は天皇賞(春)ではライスシャワー、メジロマックイーンと競うも4着
有馬記念では1年ぶりの大復活を遂げたトウカイテイオーに敗れ4着
94年はこの年から古馬戦線に参集したビワハヤヒデやナリタタイシンの前になかなか勝利をつかむことができなくなります
前述した蕁麻疹もあり次にマチカネタンホイザがレース場に戻ってきたのは約半年後の高松宮杯
この時の1番人気は昨年三冠を達成したナリタブライアンと競い合ってきたヒシアマゾン
またしても強力なライバルのもとに敗れてしまうのか...
予想を覆し鋭い末脚から最後に一気に差し込んだマチカネタンホイザが勝利します!
実はこの高松宮記念、翌年からGⅠに昇格することになっていたので、惜しくもGⅠ勝利という願いは達成できず、その後引退となってしまいます
しかし、みなさん思い出していただきたいのはアニメSeason2の6話のこのシーン
ここではGⅠレースは24レースと紹介されていますが、これはまさに高松宮記念などのレースが昇格した現在のレース数なんです
つまり、この流れで行くとアニメSeason2では史実で果たせなかったGⅠ勝利という夢がifという形で実現される可能性が考えられるのではないでしょうか
カノープスメンバ全員に言えることですが、どの競走馬も決して弱い馬ではなかったということ
特にこの時代は、今までに挙げたトップクラスの名馬が競い合った時代
その中で、マチカネタンホイザを含めGⅠ未勝利でも生涯獲得賞金が5億を超えている競走馬というのは十分に名馬といえる活躍だったと思います
私はアニメSeason2がきっかけでカノープスの競走馬たちを初めて知りました
90年代前半はまさにドラマの連続といえるようなレースが多かったと思いますが、そうしたドラマを作っているのは勝利して注目を浴びた競走馬だけでなく、競い合ったライバルもいるからなんだなと改めて感じました
ということで今回はマチカネタンホイザを紹介しました
これでカノープスメンバもひと段落、さて次のウマ知ろうはどのウマ娘を取り上げましょうかねぇ
と、それは次回のお楽しみ!ご期待ください
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