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神の一手を目指す果てなきライバル同士の戦い
いきなりウマ娘じゃない話なんですが、みなさん「ヒカルの碁」を読んだことはありますか?
『ヒカルの碁』(ヒカルのご)は、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした日本の少年漫画。日本棋院所属の女流棋士・梅沢由香里が監修を務めた。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1999年2・3合併号から2003年33号にかけて連載された。話数の数え方は「第○局」。テレビアニメ、小説、コンピューターゲームなど様々な形でのメディアミックスも行われている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒカルの碁
周りの人の反応などの表現が非常に巧みで、碁のルールが全く分からなくても、なんかすごそうだとか、今の打ち方が会心なんだとかなんとなくわかった気になってしまうすごい漫画
実は今年はこのヒカルの碁のアニメ放映20周年なんです
特設サイトで記念PVなども公開されているので、よろしければ特設サイトに足を運んでみてください
サイトURL:https://pierrot.jp/hikaru20th/
私もこの機会に読み直してみたんですが、この漫画のテーマである「ライバル」の描かれ方が本当に熱いなと改めて感じました
主人公ヒカルとライバルという名のもう一人の主人公アキラ
2人が互いを意識しながら成長しあう姿というのが、単に何度も対戦しながら勝った負けたを繰り返すという形じゃないんです
むしろ、お互い別々に物語を進めているにもかかわらず、それでも二人は相手をより意識し互いに負けまいと戦い続けます
特にヒカルがプロを目指し始めた40話あたりから、実際にこの2人が対局するのは145話と約100話もかかるんですが、この間が一番この2人が一番激しく戦っていたといっても過言ではないと思います
素人から急激に成長するヒカル、その足音が近づいてくることを感じつつ追い付かせまいと奔走するアキラ
いよいよ迎えた成長した2人の直接対局
その直前に作中に登場した名台詞
これは単に同程度の力を持つ相手がいないと勝負が盛り上がらないという意味ではなく、あいつに勝ちたい、負けるもんかという気持ちを向ける相手がいるからこそ、高みへの道のりを切り開きその先の結果として名勝負が生まれるという意味だと感じました
それにしても実際にはお互い座っているのに、これだけ躍動感が感じられる漫画ってなかなかないんじゃないでしょうか
読んだことがない方はぜひ一度読んでいただきたいですね!
ウマ娘の一つのテーマとなっている「ライバル」
※育成シナリオのネタバレを一部含みます
話をウマ娘に戻しますが、先日新しいCMシリーズがスタートしました
「Rivals」
そう、ウマ娘の育成シナリオではほぼこの言葉がキーワードになっていることが多いです
特にこのCMでも登場しているウオッカとダイワスカーレットもライバル関係の代表格ともいえるのではないでしょうか
実際のモチーフ競走馬同士の対決については、以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください
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ウマ娘で競馬を知ろう!-第4回 ウオッカ/ダイワスカーレット前編-
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ウマ娘においては、ルームメイトでデビュー時期が同じでお互いに意識しあう2人
選抜レースで初対決したところから始まる物語を主にダイワスカーレットのシナリオで見ることができます
デビュー後も何度か対決しあう2人ですが、いざ対戦しあっている時よりも、桜花賞後や天皇賞秋後などの2人が離れる場面でこそお互いを強く意識しているように描かれていると感じました
そうしていざ対決となった時にはお互いに全力でぶつかり合う
まさに前述したヒカルの碁に近いライバル関係ではないかなと感じました
特にダイワスカーレットシナリオのシニア級有馬記念前の育成イベント「1番のライバルとして」は良かったなぁ
その前の「空っぽの部屋」でライバルの存在の大きさと自身の目指す「1番」の輪郭を感じた後、勘違いが元とはいえ素直な気持ちを相手に伝えることができるんですよね
そしてそれまでのシナリオ中ずっと悩み続けたスカーレットですが、その葛藤を乗り越え見せた笑顔はまさに1番のウマ娘の自身にあふれたものでしたね
ウマ娘コンテンツの面白さの根底ともいえるシナリオの良さには、こうしたライバルというテーマが深く関係しているんです
もちろんモチーフとなった競走馬同士の史実を元にしていますが、果たして競走馬も同じようにライバルという存在を感じていたのか
もちろんそこは想像の世界でしかないのですが、ウマ娘がそうした想いを受け継いでいると考えると感慨深いものがありますね
様々なライバルの描かれ方
ウオッカとダイワスカーレット以外にもたくさんのライバル関係が描かれるウマ娘
現在登場しているウマ娘全員のシナリオを見れているわけではない(ガチャで引けてない!)ですが、おさみん的に非常に楽しめたライバルテーマのシナリオを1つご紹介しようと思います
・テイエムオペラオーとメイショウドトウ
先ほど紹介したウオッカとダイワスカーレットとはまた違ったライバル関係で描かれているのがこの2人ですね
テイエムオペラオーは自身がレースで最も輝くために、競い合う相手が必要であることを最初から知っていたようで、育成シナリオを通じて様々な相手をヴィラン(悪役のこと)と呼び勝負を挑みます
クラシック級ではアドマイヤベガ、シニア級では黄金世代と呼ばれたスペシャルウィークたち
それらの相手をどんどんと蹴散らし、周りからも覇王と呼ばれる活躍を見せるオペラオー
そんな彼女が自身の最大のライバルに見出したのは
オペラオーを慕い、お付きの人のように一緒にいたメイショウドトウでした
シナリオ冒頭でもメイショウドトウに自身のライバルとなるよう声を掛けましたが、ドトウが自分に自信を持てないことから断られてしまいます
しかしそのドトウを導くように目の前で快進撃を続けるオペラオーは、最初からドトウがライバルとなることを見抜いていたんでしょうね
お互いに競い合うだけでなく、憧れるからこそその背中に近づきたい、いや追い抜きたい
そうした想いこそがウマ娘を成長させる一番のファクターなのかもしれませんね
ちなみにおさみんはメイショウドトウをゲットできていないので、オペラオーシナリオしか見れていません
ゲットできたらこのストーリーのもう一つの側面をじっくりと楽しみたいと思います
・黄金世代キングヘイロー
アニメ1期でも描かれたスペシャルウィークを中心としたクラシック世代
その中の一人キングヘイローはそのライバルの存在に苦悩するウマ娘であったといえるのではないでしょうか
アニメではスペシャルウィークやセイウンスカイが活躍するクラシック戦線が描かれ、主人公であるスペシャルウィークが成長し栄光をつかむまでのお話がメインになっています
しかしともにクラシックを競いつつも、ステージの表舞台に立てなかったキングヘイロー
偉大な実績を持つ母親
その資質から他の黄金世代との勝負に期待をかけるファンや取材陣
周囲の視線が集まる大舞台クラシック戦線ではただただ同期の活躍する背中を後ろから見るばかり
しかし自身の目指す一流のウマ娘のため、どんな結果であろうと不屈の精神であきらめずに戦い続けるキングヘイローのシナリオは、周りのライバルたちだけでなく自分自身との戦いともいえるかもしれません
ウマ娘というゲームはトレーナーの育成の仕方やサポートカードの環境が充実するほど、育成シナリオ中のGⅠレースの難易度は下がっていくんですよね
そのため、ある程度環境が整った状態で初めて育成するウマ娘の場合、目標レースで負けてしまった時のイベントを見ないままになってしまうことがあります
キングヘイローの場合、負けた時のイベントを見てこそ後半での活躍にカタルシスがあると思っているので、あえてレベルの低いサポートカードで育成に挑戦してシナリオを楽しむというやり方もたまにはいいと思いますよ!
ここで紹介したウマ娘たちはそれぞれ育成ウマ娘として登場していますから、ある一方からの視点でシナリオを楽しんだ後はもう一方のウマ娘視点でライバル関係を楽しむことができます
それ以外にもアグネスデジタルシナリオでのキングヘイローなど、そのウマ娘のメインシナリオでは見られなかった一面が、他のウマ娘シナリオで楽しめたりなど、もう見どころたくさん!
何が言いたいかというと、ウマ娘のストーリーは何度も見て楽しめる奥深い作りになっているので、1度見た後はスキップしてしまっているウマ娘のシナリオを改めて見てみるとまた新たな発見があって面白いぞってことです!
なので育成に日々精を出すトレーナーの皆様も、たまにはじっくりプレイをしてみましょう!