[注意]この記事はアニメのネタバレを含みます。
涙があふれました
20分ちょっとという短い時間
その中でウマ娘たちの思いが紡がれ、そしてクラシック最終戦の菊花賞で織りなされる感動のドラマ
すごい、ほんとうにすごいよこのアニメは
待望のウマ娘プリティーダービー第2話が放送されましたが
え、しばらくの間は毎週この神アニメが見れるんですか?
よかった、ウマ娘に出会えていて本当によかった
そして第2話を見て、こう思った方が多いのではないでしょうか
ナイスネイチャめっちゃ可愛いじゃないか!!
はい、もうおさみんもすっかり虜になりました
となれば、改めて競走馬のナイスネイチャについて知って、今後のアニメの展開をより楽しもうではないか
ということで今回のウマ知ろでは、チームカノープスの中心的存在、ナイスネイチャを紹介したいと思います。
第9回はナイスネイチャ
ゲームやアニメの公式サイトの紹介では
生まれつき物事を斜めに見てしまうちょっぴり卑屈なウマ娘
何事もほどほどがモットーのサバサバ少女
と紹介されていますが
いやいや、熱い思いを持った素直で素敵なウマ娘ですよ
アニメでは1期から登場しており、第6話にてサイレンススズカと毎日王冠に出走し3着
そして2期では準主役のチームカノープスメンバとして登場
冒頭述べた第2話ではむしろ主役といっても過言ではない活躍
そして名セリフが生まれたレースシーンは必見です
あれ、でも2期の時系列は1期12話の後の話といわれているから、それだと順番が...
それではモチーフとなった競走馬を紹介しましょう
特徴的な耳飾りとリボンの赤と緑の配色は、競走馬の勝負服とメンコをモチーフとしていますね
また、黒いたてがみを意識した前髪のメッシュもおしゃれですよね
さて、次は競走馬ナイスネイチャはどんな馬だったのかに触れていきましょう
GⅠで勝てないブロンズコレクター?いやいや実はすごいんです
ナイスネイチャが所属するチームカノープスの目標は
実はナイスネイチャ、ツインターボ、イクノディクタス、マチカネタンホイザは史実上GⅠで勝利できていない競走馬なんです
というと、どちらかといえば日陰者というイメージになりそうですが
否、断じて否
ということでネイチャの史実の戦績について紹介していきましょう
90年12月のデビューから新馬戦などを経て臨んだOP若駒ステークスでトウカイテイオーと初対決。ここでは3着に敗れ、その後骨膜炎の発症により休養
アニメ1話のけがはここが元ネタですね
それによりクラシック初戦の皐月賞、日本ダービーは出走できませんでしたが、復帰した91年7月からはGⅢ、GⅡを含む5レースで4勝(もう1つも2着)と大活躍
この勢いに乗って菊花賞へ出走しますが、ここは4着と惜しい結果となります
その後はけがと闘いながらも長い休養などははさまずに重賞レースへの挑戦を続けます
約2年半ぶりの勝利をあげることとなる94年高松宮杯(当時はGⅡ)までに、GⅠ9レース、GⅡ9レースに出走
GⅠでは3着4回・4着3回、GⅡでは1着2回・2着3回・3着3回
賞金馬獲得できる5着以内(いわゆる掲示板以内)に入る割合が15/18(83%!)と善戦を積み重ねます
当時の世代にはトウカイテイオー、メジロマックイーンをはじめナリタブライアンやBNWなどの強力なライバルが多くひしめく時代
そんな中で安定して入賞し、特に有馬記念では3年連続3着という記録により、3着によく入るブロンズコレクターというイメージがファンの間で定着し人気となりました
その後はなかなか勝てない競馬がつづき、96年末に引退となりますが、ナイスネイチャが生涯獲得した賞金総額はなんと
6億1,918万円!
実はこの数字、トウカイテイオーよりも多い金額なんです(テイオーは6億470万円)
歴代の競走馬の賞金総額ランキングでも60位に入る記録なんです
競馬界には
無事之名馬(能力が多少劣っていても、怪我なく無事に走り続ける馬は名馬である)
という格言があり、完璧にケガがないとは言わないまでも、結果それを体現した競走馬といえるでしょう
競走馬たちの普段の生活
競走馬というとやはりレースに注目がいきますが、実際の現役で過ごす時間の中でレースに出走している時間というのはほんの少しです
では普段競走馬たちはどこで暮らしているのでしょうか
答えは、ウマ娘に出てくるトレセン学園のモチーフとなっている、トレーニングセンターと呼ばれる施設で暮らしています
中央競馬に登録されている競走馬は茨城県にある美浦(みほ)トレーニングセンターか、滋賀県にある栗東(りっとう)トレーニングセンターに所属しています
トレーニングセンターは、広大な敷地の中に調教用のトラックコースや馬場(乗馬用の土地)などの調教施設と競走馬が過ごす馬房を含む厩舎(きゅうしゃ)が併設された、競走馬専用の訓練施設です。
厩舎は合わせて100棟ほどあり、合計2,000頭の競走馬が暮らしています。
このトレセンの中で、馬主から競走馬を預かった調教師の指示のもと、毎日の世話やトレーニング、そして健康管理が行われています
その中でも特に競走馬に近い位置で飼育や馬房の管理を行うのが、厩務員(きゅうむいん)と呼ばれる人たちです。
今回取り上げているナイスネイチャのエピソードの一つに、担当した厩務員の方との絆の物語があります
一人と一頭の物語
デビューし栗東トレセンに所属していたナイスネイチャは、当初蹴ったり噛んだり立ち上がったりとなかなかの問題児だったようです
そのやんちゃ馬の厩務員となったのが「馬場秀輝」さん
馬場さんはどんな馬にも優しく接することが流儀で、いたずらの多いナイスネイチャにも時間をかけて真摯に接し続けていたそうです
その結果、ナイスネイチャは馬場さんと一緒にいるときだけは、まったく別の馬になったかのように大人しく振舞うようになったそうです。
馬場さんはレースに挑戦し続けるナイスネイチャの体調を細かく把握し、けがなどの可能性があるのであればレース出走の回避を懇願するなど、まさにネイチャ一筋
もしけがをして予後不良となってしまえば、競走馬としての生涯を終えなくてはなりません
そんな馬場さんの気持ちが伝わったのか、前述の通りナイスネイチャは善戦を積み重ねて長い現役時代を過ごします
また、そんなナイスネイチャと馬場さんのコンビ愛がファンの間でも話題となり、所属していた栗東トレセンには多くのファンが集まったようです
引退となる96年
人気投票でも上位となり出走が予定され、前代未聞の6年連続有馬記念出走という大記録の目前
そこでナイスネイチャの足の骨にひびがあることが判明
通常の場合はレースに出走することも可能な程度ではあるものの、馬場さんの嘆願によりネイチャの大事をとって引退という道を選びます
そんな馬場さんの気持ちもあってか、その後渡辺牧場に引き取られたナイスネイチャは、現在も元気に余生を過ごしています
たくさんの競走馬が活躍する中で、注目を集める三冠馬などの有名馬
そんな中にあって、こうした個性的な競走馬がファンから愛され語り継がれる
勝負の世界とはいえ、1番になるだけがすべてではないんだなと改めて感じますね
ということで今回はナイスネイチャを紹介しました!
改めてアニメ2期でカノープスメンバのような名馬たちにスポットが当たり、私のような競馬初心者が知る機会となったことには感謝ですね
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