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ウマ娘で競馬を知ろう!-第8回 キタサンブラック/サトノダイヤモンド-

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早いもので2020年ももう終わりが近づいてきましたね

今年は特にコロナウイルスの影響で何か間がすっぽり抜けてしまったような、あっという間の1年でした

一方競馬界の特に秋競馬からの怒涛の盛り上がりはすごかったですねぇ

そして1年の締めくくり有馬記念は見事接戦を制したクロノジェネシス

有馬では不在となった三冠馬に注目が集まりましたが、他の競走馬たちも負けず劣らずまさに群雄割拠の年だったのではないでしょうか

さて今回のウマ知ろでは、そんな有馬記念を過去に盛り上げたアニメ2期にも登場するこの2頭を紹介しますよ!

第8回はキタサンブラックとサトノダイヤモンド

アニメに新たに登場するウマ娘の紹介なら、チームカノープスのメンバが先じゃないかって?

すいません、この2頭を先に紹介するのには深い理由があるんです

だって

めっちゃくちゃ可愛いんだもの!!

この笑顔はもはや天使

いやもう愛らしすぎてやばいでしょ

ということで今回紹介するのは、明朗快活な元気っ子キタサンブラックと純情可憐なお嬢様サトノダイヤモンド

先日公開されたアニメ2期のPVに登場する2人

詳細はまだわかっていませんが、どうやらトレセン学園の見学に来た次世代のウマ娘のようです

奥にもちびっこがいるから、入学説明会かな?

キタサンブラックとサトノダイヤモンドは主に2016年ごろに活躍した競走馬です

ウマ娘に登場するほかのウマ娘と比べると若い世代にあたるため、後輩の設定で登場することになったのでしょうね(ゴルシ?え、ちょっとよくわかんないです...)

実際の競走馬はこちら

登場しているのは私服のみなので、勝負服はそれぞれ実際の配色が意識されたデザインになるでしょう

2頭とも特徴的な流星をしており、キタサンブラックはトウカイテイオーのような長めで、サトノダイヤモンドは名前の由来ともなっているひし形になっています

こうして並べると髪の毛の色は競走馬の毛色そのままなんですねぇ

あの有名人が馬主!!

今回の2頭はそれぞれ馬主が有名という共通点があります

キタサンブラックは皆さんご存じ演歌歌手の北島三郎さん

1963年ごろから馬主を始めており、何頭か地方重賞を勝利する競走馬がいましたが、キタサンブラックの大活躍で初めて知った方も多いのではないでしょうか

競走馬には、冠名としてご自身の名前から「キタサン」とつけることが多いようです

一方のサトノダイヤモンドの馬主は、アミューズメント事業で有名なセガサミーの会長里見治さん

スロットなどでサミーの名前はよく目にしますが、「里見」をもじって「サミー」というのが由来なのは初めて知りました

こちらも自身の名前から冠名として「サトノ」を競走馬につけており、他の所有場として同時期に活躍したサトノクラウンや、現役のサトノインプレッサなどがいます

サトノクラウンもキタサンブラックとの名勝負を演じた

競走馬は牧場で誕生してから2歳ごろまでサラブレットになるための訓練(馴致)を行います

その後、馬主が競走馬を購入し訓練センターに入厩させることでデビューへの一歩となります

競走馬の購入は、庭先取引という牧場から直接購入する方法、と日本競走馬協会が主催するセリ(セレクトセール)で購入する方法があります

 

キタサンブラックは、北島さんが長年付き合いのある牧場で出会い「顔が二枚目。僕とよく似ている」という理由で庭先取引で購入したそうです

サトノダイヤモンドはセレクトセールで2億3000万円の高値で里見さんが購入しています

有名演歌歌手に大企業会長

いやぁ馬主になることのレベルの高さというか、一般人には手の届かない世界だなと改めて感じますね

それぞれのデビュー

キタサンブラック

今回の2頭はアニメで幼馴染として登場しますが、競走馬としてはキタサンブラックが1年先輩になります

同世代の競走馬と比べ成長が遅かったため、デビューは遅めの2015年1月の新馬戦

しかしそこからはGⅡスプリングステークスまで破竹の三連勝

この勝利により、当初は意識していなかったクラシック競走へ出走する方針を決めますが、GⅠ皐月賞と日本ダービーではどちらも敗れてしまいます

残すクラシック競走は菊花賞

しかし当時は、最強のスプリンターと呼ばれた母父サクラバクシンオーの血統ということもあり、3,000mの菊花賞では勝てるわけがないという意見が多かったようです

一方馬主である北島さんは、夏の調教でみるみる力をつけるキタサンブラックに驚いたと言います

北島さんの感じた通り、キタサンブラックは力強い走りで初のGⅠ制覇を成し遂げます

この時の表彰式では、以前からGⅠで勝利したら唄うと公言していた北島さんが代表曲「まつり」の替え歌を披露したことが話題となりました

キタサンまつり開幕にこの笑顔である

その後2016年から鞍上が武豊騎手に代わり、迎えた天皇賞(春)

序盤ペースを抑えた先行策でスタミナを温存し最後の直線へ

ここですぐ後ろにつけていたカレンミロティックに一度は抜かれるものの最後の粘りで競り合い写真判定にもつれ込む大接戦

天皇賞(春)2016レース回顧 やっぱり強かったキタサンブラック&チャンピオンズマイル圧勝のモーリス - 当たる!競馬無料予想検討ブログ
まさに限界を超えた走り

見事僅差で抜き返したキタサンブラックがGⅠ2勝目をあげました

その後もGⅠ宝塚記念を3着、GⅡ京都大賞典とGⅠジャパンカップを勝利し次に狙うは年納の有馬記念

そこでサトノダイヤモンドとの初対決を迎えます

サトノダイヤモンド

キタサンブラックデビューから9か月後

サトノダイヤモンドは、セレクトセールで高値の話題もあり、1番人気で2015年11月の2歳新馬戦でデビューとなります

こちらも順調に勝ちを重ね、GⅢきさらぎ賞まで三連勝しクラシック路線へ

同じく三連勝中のマカヒキや重賞馬ディーマジェスティなどの強力なライバルとの対決が始まります

皐月賞では1番人気に推されるものの、レース中に相手の斜行による影響で失速し差し切れず、ディーマジェスティ-マカヒキに続く3着

続く日本ダービーではレース中に蹄鉄が外れる(落鉄)アクシデントの中、マカヒキとのデッドヒートを繰り広げます

結果は8cm差の2着と、どちらも惜しい結果となります

そして迎えたクラシック最終戦菊花賞

凱旋門賞へと舵を切ったマカヒキは不在ですが、ディーマジェスティへのリベンジ戦になります

結果は2着に2馬身差をつけ見事にクラシック初勝利!

ホースマンたちが磨き続けた原石が輝いた瞬間でした

デビューから騎乗していたルメール騎手は、初クラシック勝利ということもありインタビューで感激の涙を流しました

ついにGⅠで勝利したサトノダイヤモンドは、次なる狙いを有馬記念に定めます

そこで、同じく菊花賞馬であるキタサンブラックと初対決となります

ついに初対決!激闘の有馬記念

年の締めくくりとなる有馬記念は出走馬をファン投票で決めるレースでもあります

 

2016年にGⅠ2勝をあげ、勢いに乗るキタサンブラックはファン投票でダントツ1位の14万近い票を集め、昨年の雪辱を晴らそうと意気込みます

対するサトノダイヤモンドはファン投票2位ながらも、クラシックでの力強い走りで評価され1番人気でレースに臨みます

私の中で競馬のファンファーレと言えばやはり中山

内枠からスタートし2番手と好位置につけ、得意の先行策でレースを進めるキタサンブラック

一方のサトノダイヤモンドは中団に位置取り後半に勝負をかけます

そして最終コーナーを回り、先頭はキタサンブラック

それを追うサトノダイヤモンドは3番手

逃げるキタサンブラックにじわじわと近づくサトノダイヤモンドがゴール付近で追いつく!

果たして勝者は...

 

 

 

最後の首一振り

僅差で追い抜いたサトノダイヤモンドが2016年を締めくくりました

こういうハラハラドキドキする大接戦こそ競馬におけるレースの醍醐味だなと改めて思います

その後この2頭は翌年の春の天皇賞で再戦することになります

ファンの間でも2強対決として注目されたレースは、キタサンブラックが逃げ切りリベンジを果たす形になります

直接対決の後、2頭が歩む道のりは...

その後2頭はそれぞれ違う道を歩みます

キタサンブラックは同年の秋の天皇賞でも勝利し、有馬記念を最後に引退を発表します

このレースではスタートから先頭につけたキタサンブラックがそのまま逃げ切り有終の美を飾ります

通算歴代タイのGⅠ7勝の偉業を称え、レース後大歓声でファンに迎えられます

最後のキタサンまつり

サトノダイヤモンドは天皇賞の後、凱旋門賞へチャレンジしますが15着という結果に

その後も重賞勝利からは遠のいてしまい、2018年京都大賞典での勝利を最後に年末に引退となります

競走成績では、当時の獲得賞金歴代1位となったキタサンブラックに軍配があがるでしょう

しかし、競走馬の活躍は現役時代だけではないのです

現役引退後は2頭とも種牡馬として、次世代に夢をつなぎます

キタサンブラックも多くの産駒を残していますが、特にサトノダイヤモンドは父が7冠馬ディープインパクト、母もアルゼンチンで活躍したマルペンサと、その血統の良さから人気の種牡馬となります

種付け数でみるとサトノダイヤモンドがキタサンブラックよりも数が多く、種牡馬としては大活躍しています

特にサトノダイヤモンド産駒の「サマーハの2020」は今年のセレクトセールで1億円で取引され注目されました

名前はなんていうんだろうと思いましたが、名前はまだ決まってないので母サマーハの2020年の仔という呼ばれ方なんですね

まさにお嬢様血統

そして、いよいよこの2頭から誕生した産駒が来年以降デビューすることが期待されています

こうして次世代へ血と共に受け継がれ紡がれた歴史を知ることで、より競馬が楽しくなるんだなと感じますね

ということで今回はキタサンブラックとサトノダイヤモンドについて紹介しました

アニメではそれぞれトウカイテイオーとメジロマックイーンにあこがれているという設定になっていますが、競走馬としては特に関連性はないようです

アニメ2期で幼いころのトウカイテイオーとシンボリルドルフの出会いのシーンもあったので、それと対比する形でそういった表現になったのかもしれませんね

このように世代を超えた物語という観点をウマ娘に盛り込んだものになると、アニメ2期がより楽しくなってきますね

何にしてもあと1週間後にはこの2人の活躍がテレビで見れる!

いやほんと早くてびっくり

もしかしたら1話放映でまた新たなウマ娘の登場があるかもしれませんね!ワクテカ

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